スマホ界の2大勢力iPhoneとAndroid
スマホは現代生活を送るうえで、もはや欠かすことができないコミュニケーションツールとして私達の生活に深く浸透しています。
スマホというカテゴリーを開拓したiPhoneと、世界シェアを席巻するAndroidは、スマホ界を2分する2大勢力だと言えるでしょう。
今回は、スマホの新規購入や乗り換えを検討している方に向け、iPhoneとAndroidの特徴を分かりやすく比較して紹介します。
どの位の割合でスマホの乗り換えが行われているのか?
OSの違いこそあれども基本機能は同様のようにも見えるiPhoneとAndroidですが、使い慣れている筈のスマホからの乗り換えはどの程度行われているのでしょうか?
2018年8月にアメリカの個人スマホユーザーを対象に行われた調査では、次のような結果が浮き彫りとなりました。
・Android → iPhone:18%
・iPhone → Android:11%
・OS乗り換えなし :71%
回答者の内訳はスマホを初めて購入した人が19%、iPhoneユーザー54%、Androidユーザー27%となり、AndroidからiPhoneへの乗り換え率が7%ほど多く見られます。
何がスマホの乗り換え動機となるのか?
購入時に約30%の人がスマホ乗り換えを行っていますが「スマホを乗り換える動機とはいったい何なのか?」が気になります。
調査の結果わかった、乗り換え動機の上位5位は次の通りです。
1. スマホの操作性
2. 搭載機能
3. スマホの販売価格
4. 対応アプリの数
5. カスタマーサービスの充実度
AndroidからiPhoneへの乗り換えでは1位と2位が、iPhoneからAndroidへの乗り換えでは3~5位がそれぞれ上回っています。
操作性と搭載機能を重視する人はiPhoneへの乗り換えを行い、販売価格や対応アプリの数・カスタマーサービスの充実度を重視する人はAndroidへの乗り換えを行う傾向が強いと言えるでしょう。
また、既にiPhoneを使用するユーザーと、AndroidからiPhoneへの乗り換えを行ったユーザーを購入モデル別に比較した調査もあります。
その結果、最新のフラッグシップモデルやハイエンドモデルの購入率は既存ユーザーが高く、エントリーモデルとも言えるSEや旧型となったモデルの購入率は乗り換えユーザーが高い傾向が見られました。
さらに大画面が設定されているPlusモデルの購入率は、既存ユーザーの29%に対して乗り換えユーザーは39%と高い確率で購入していることがわかりました。
このことからも、乗り換えユーザーはフラッグシップモデルに搭載される最新機能に対するこだわりが少ない半面、大画面を好む傾向があると言えます。
iPhoneの特徴や使用するメリットとは?
操作性や搭載機能を重視するユーザーに支持されるiPhoneはスマホの象徴的な存在であり、今更説明の必要がないほど知名度の高いガジェットです。
ユーザーインターフェースが統一されているので、異なるバージョンでも違和感なく操作できるのが特徴になっています。
・OS
アイフォンにはアップルが開発しているiOSが採用されています。iOSはモバイル用としては最新鋭のOSとなっています。iOSに対応するアプリはiTunesやApp Storeでダウンロードできます。
・動作が素早い
アイフォンは操作に対しての反応が素早く操作感に優れています。一度にたくさんのアプリを起動していても快適に動作してくれるので、スマートフォンに多くの機能を求める人からも人気を集めています。
・Macとの連携ができる
アイフォンは同じアップル製のMacOSのパソコンとの連携がしやすく、iTunesや転送ソフトを使って写真や動画などのデータをやり取りすることができます。
・機種が少ない
アイフォンは機種のサイズやデザインの選択肢が少なく、自分にぴったり合ったものが見つからないことがあります。
・SDカードが使えない
アイフォンは容量が足りなくなってもSDカードなどを使って容量を増やすことができません。動画などのデータを大量に保存する場合に不便な点となります。
iPhoneのメリット
iPhoneは次の点でAndroidよりも優位性があると言われています。
・OSの安定性と直感的に行える操作性の良さ
・ソフトウェのアップデートなどのバックアップ体制が充実している
・厳しい審査を通過したセキュリティレベルの高いアプリのみ利用可能
・デザイン性と操作性を追求したスタイル
・データのバックアップや復元が簡単
・MacやiPad、iPodなどのApple製品との同期が簡単
Apple公式サイト/iPhone
https://www.apple.com/jp/iphone/
Androidを使用するメリットとは?
Androidは非常に多くのスマホメーカーに対応し、数多くの機種が販売されています。
ハイエンドモデルからエントリーモデルまで幅広いラインナップが存在することから、iPhoneを上回る世界的なシェアを実現しています。
またGoogleとの互換性があるので、パソコンとの同期が簡単なのが特徴です。
・OS
アンドロイドはGoogleが開発しているモバイル用のOSです。モバイル用としては世界一のシェアを誇っています。
・動作速度は普通
アンドロイドはスマートフォンとしては普通の動作速度になっています。同時にいくつもの作業をしたい人や複数のアプリを動作させたい人は操作感に不満を感じることもあります。
・パソコンとの連携が簡単にできる
アンドロイドはパソコンとの接続が簡単になっていて、ドラッグ&ドロップで直感的にデータをやり取りすることができます。専用のソフトなども必要としていません。
・機種が豊富
アンドロイドはメーカー数が多く、多種多様な機種が販売されています。豊富な選択肢から価格やサイズ、デザインなど自分に合ったものを選ぶことができます。
・SDカードが使える
アンドロイドはSDカードをセットして容量を増やすことができます。容量いっぱいになったSDカードを新しいものに交換することで、データを残したまま新たに容量を増やすこともできます。
Androidのメリット
・幅広いデザインやスペック、サイズや価格の端末が扱われている
・アプリの種類が豊富
・おサイフケータイ機能が充実している
・ホーム画面を好きなようにカスタマイズできる
・SDカードの使用が可能
・複数のSIMカードの使用が可能
Android公式サイト
https://www.android.com/
スマホ乗り換え時の注意点とは?
iPhone・Android共にOSの乗り換えを行わないスマホの乗り換えの場合は、乗り換え後に登録アカウントを使用してOSの同期を行うことでデータの移動を簡単に行うことができます。
しかしスマホ乗り換え時にOSの乗り換えを行うと、OS間に互換性がないために、古いスマホのデータの移動は非常にエネルギーを消耗する大仕事となってしまいます。
既述したiPhoneとAndroidの特徴とメリット、そして自分の使用用途をしっかりと見つめ直し、スマホの乗り換えが本当に必要なのかをしっかり検討した上で計画を立てましょう。
使いこなせば非常に便利なスマホですが、どんなハイスペックなスマホでも、セットアップ完了まではその性能をフルに引き出すことができないのが頭の痛いところだと言えますね。
ライター名 :市原 暢彦
プロフィール:2000年から東南アジアを中心に中国、エジプト、イスラエルなどで活動、2008年ラオスに移住し現在に至る。
モバイルガジェットを中心に各種情報端末、IT情報、経済問題や仮想通貨、株など金融商品、クレジットカード、文化人類学など幅広いジャンルで執筆中、趣味を生かしたバイクや車、旅行情報なども寄稿しながら情報発信しています。