災害が多発する日本で備えておいた方が良いモノ&情報
ここ数年、日本国内では地震や水害などの自然災害によって、自宅が損壊して避難したり、仮設住宅で暮らすことを余儀なくされる人たちが多くなっています。
そのような人々の様子をテレビなどを通して拝見するたびに、いざ自分の身に起こったときにはどのような対処をすれば良いのかを考えさせられるようになりました。
今回は、いざという時に備えて必ず常備しておいた方が良いアイテムなどをご紹介します。
必須の常備防災用品
食料
まず最初に、飲料水や簡単に携帯できる食料(キャンディーやチョコレート、乾パンなど)は常備しやすいものです。
食料は生きていくために必須なので、常に備蓄があるようにしておきましょう。
特に乾パンや飲料水は、長期保存用のものならば3年~5年程度保存できる商品もあります。
カップラーメンやパックご飯は、普段の食事にも備蓄食料にも兼用できるので、多めに購入しておくのが良いですね。
できれば保存用の食料は、家族が一週間生活できる分くらいは確保しておきたいものです。
災害発生時にはコンビニなどで食料が売り切れてしまうことが予測されるので、買い物が全く出来なくても大丈夫なくらいに準備しておきましょう。
明かり、・バッテリー
いざ停電になった際の懐中電灯や、助けを求めるための緊急笛なども、ぜひ自宅に備えておきたいもののひとつです。
また、現代のライフラインの一つになりつつある携帯電話やスマートフォンは、家族や友人の安否を確認するためにも必要ですし、避難情報を得ることにも使えます。
携帯電話やスマートフォンが充電切れで使えなくならないように、予備のバッテリーも忘れずに用意しておきましょう。
尚、災害時にインターネットやSNSで情報を得る際にはひとつ注意しておかなければならないことがあります。
SNSで嘘の情報を流したり、悪質なデマを拡散させようとする人もいます。混乱の元になるので、全ての情報を鵜呑みにするのではなく、政府の広報や信頼のおける情報のみ確認するようにしましょう。
救急セット
ほとんどの自宅には救急セットがあるかと思いますが、定期的に中身をチェックしておきましょう。
絆創膏や消毒液、包帯といった外傷を処置するものから、腹痛や頭痛薬、風邪薬など、薬の残量や保存期間についても確認する必要があります。
外傷の救急セットは、逃げる際に転んだり、落下物で怪我をしたりするときに必要になります。
風邪薬や腹痛の薬は、慣れない避難所生活で体調をくずしたときに身体を回復させるのに役立ちます。日ごろは健康な人でも、念のために用意はしておいた方が良いでしょう。
持病があって薬を飲んでいる人は、薬も常に取り出せる場所に置いておきましょう。
また、それに付随して、使い捨てマスクなども準備しておきたいですね。風邪の予防だけでなく、被災地の後片付けなどの際に活躍します。
家具転倒防止用品
阪神・淡路大震災や新潟県中越地震などでは、多くの方が倒れてきた家具の下敷きになって亡くなったり、大けがをしました。
大地震が発生したときには「家具は倒れるもの」と考えて、転倒防止対策を講じておく必要があります。
家具が転倒しないよう、家具は壁に固定しましょう。
また、寝室や子ども部屋には、できるだけ家具を置かないようにしましょう。
家具を置く場合にも、なるべく背の低い家具にすると共に、倒れた時に出入り口をふさがないよう、家具の向きや配置を工夫しましょう。
ベッドの近くに懐中電灯やスリッパ、ホイッスルなどを入れた非常袋があると、睡眠中に災害が起こってもすぐ取りだせるので便利です。
乳児がいるご家庭には
乳児がいるご家庭は、ミルク・紙おむつ・ほ乳びんなども用意しておきましょう。
大人は我慢ができることでも、赤ちゃんには我慢はできません。少しでもストレスの少ない環境になるように努力しましょう。
安否確認サービス
家族が別々の場所にいるときに災害が発生した場合でもお互いの安否を確認できるよう、日頃から安否確認の方法や集合場所などは事前に話し合っておきましょう。
災害時には、携帯電話の回線がつながりにくくなり、連絡がとれない場合もあります。その際には以下のサービスを利用すると便利です。
災害用伝言ダイヤル
局番なしの「171」に電話をかけると伝言を録音でき、自分の電話番号を知っている家族などが伝言を再生できます。
災害用伝言板
携帯電話やPHSからインターネットサービスを使用して文字情報を登録すると、自分の電話番号を知っている家族が文字情報を閲覧できます。
災害時にあわてずに避難するためにも、お住まいの自治体のホームページや国土交通省のポータルサイトなどから防災マップやハザードマップを入手し、避難場所・避難経路を確認しておきましょう!
豪雨、津波、火山噴火など、災害の種類によって安全と思われる避難場所は異なってきます。
それぞれの災害をイメージして、どのように行動すれば安全に避難できるか、日ごろから家族で話し合いましょう。
下記は、関連する公的なお役立ちサイトです。災害が起こる前から以下のようなサイトをチェックして、災害に対する心構えをしておきましょう。
内閣府防災
災害状況, 被害状況の公表のほか、防災対策情報や内閣府の防災に関する政策等を公開しています。
TEAM防災ジャパン
防災に関する最新情報、自助・共助に関するアイディア、教育コンテンツが集約されたポータルサイトです。
政府広報オンライン 日頃の備え
https://www.gov-online.go.jp/cam/bousai2017/
地震、津波などの災害に対する備えを7種類のショートムービーで紹介しています。
もしもの時の緊急時の情報収集
東日本大震災直後には、通信インフラ等が多大な被害を受ける中、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)が情報伝達の手段として広く活用されました。
ここでは、災害時に役立つ政府の公式ツイッターアカウントをご紹介します。これを機にぜひフォローしておいてください。
また、スマートフォンや携帯電話にワンセグ機能がある場合は、ワンセグを使ってテレビから情報収集することが可能です。
あらかじめご自分のワンセグが受信可能かどうか、チェックしてみてください。
首相官邸(災害・危機管理情報)
【SNS更新】「295万戸で発生していた停電は、1万戸まで減少し、北海道全域での通電を再開しています。綱渡りの供給体制が続いていることから、住民の皆様には最大限の節電をお願いします。」総理メッセージの全文はhttps://t.co/8uttELod6phttps://t.co/drpKH5rxOk#平成30年北海道胆振東部地震 pic.twitter.com/9LOqFrxLdZ
— 首相官邸 (@kantei) 2018年9月8日
首相官邸(災害・危機管理情報) @Kantei_Saigai
地震、台風、大雨や重大事件など、災害・危機管理関連の政府活動情報を提供しています。
首相官邸(被災者応援情報)
室蘭港L字岸壁に着岸中の「巡視船れぶん」による携帯電話充電等支援活動は、本日(8日)午前11時10分をもって終了しました。
海上保安庁では、9月6日(木)から携帯電話充電等支援活動を行っておりましたが、停電の復旧に伴い、本日をもって終了とさせていただきます。#北海道 #地震 #海上保安庁 pic.twitter.com/XXwfOlSuR8— 海上保安庁 (@JCG_koho) 2018年9月8日
首相官邸(被災者応援情報) @kantei_hisai
全国の大規模災害で被災された方に向けて、各省庁が発信している情報をリツイートしています。
まとめ
災害は突然起こり、大きな被害をもたらします。
少しでも被害を最小限にするために、準備をしておいてやりすぎることはありません。
いざというときに後悔しないように、あらかじめ万全を尽くしておきましょう。
ライター名 :杉田
プロフィール:小規模IT系企業の総務・経理を担当。最新のIT情勢から、これからの企業のあり方、インターネットと社会との関わりかたを俯瞰して見据える。