Adobe Acrobatで出来ること
今回は、Adobe Acrobatで行なえる作業やさまざまな便利機能などについてご紹介します。
Adobe公式サイト/Acrobat
https://acrobat.adobe.com/jp/ja/
文書をPDFに変換やスキャンが出来る
Acrobatは、紙文書、電子メール、画像、表計算シート、ウェブページなどをPDFファイルに変換する事が可能です。
①他アプリケーションファイルを PDF ファイルへ変換
これはwindowsのみの機能になりますが、印刷機能のあるアプリケーションから PDF を作成することができます。
ワード・エクセル・パワーポイント・アウトロック・パブリシャーからは、ワンクリックでPDFへ変換が可能です。
また、Lotus NotesやAutoCADでもアプリ内でPDFへの変換が可能になっています。
②紙の書類を PDF へ変換
スキャナーを使用して、取り込んだ書類をそのままPDFに変換する事ができます。スキャンしたデータのテキストは、OCRを利用して文字データとして認識できます。
また、その後の修正も簡単にする事が可能です。
③Web ページを PDF に変換
インターネットエクスプローラーまたはファイヤーボックスで、リンク及びレイアウトを維持したまま、webページワンクリックで変換が可能です。
必要なコンテンツのみを変換することもできます。
④電子メールを PDF で保存
電子メールベースの情報のやり取りを効率化し、電子メールから必要な情報をすぐに見つけて取り出すことができます。
Microsoft Outlook またはIBM Lotus Notes の電子メールまたは電子メールフォルダーをワンクリックで保存することも可能です。
Acrobatで可能な書き出しと編集作業
①PDF を Word、Excel、PowerPoint などに変換
②PDF ファイルの編集
③Microsoft SharePoint との連携
④プロによる入稿の準備(Pro のみ)
以上の4点の作業が可能です。④については、ファイルが印刷業者の手に渡ってからのミスや遅れを削減できると、プロフェッショナルにとっては欠かせない機能だと言えます。
複数フォーマットのファイルを束ねて管理し活用できる
①動画や音声を活用(Pro のみ)
②ドキュメントの統合
③オリジナルファイルの添付
④ナビゲーションの追加
以上の4点が可能です。
生産性とプロセスの一貫性が向上する
①アクションウィザード(Pro のみ)
②ツールの呼び出しとクイックツール
③修正前後の文書を比較(Pro のみ)
複数のファイルに適応可能で、使用頻度の高い一連の手順を作成、管理、実行、および共有することができます。
オンラインドキュメントレビューが効率化
①PDF に注釈を追加
②注釈ツールと注釈パネル
③オンラインでの共有レビュー
④Reader の機能を拡張
PDF フォームでデータ収集を効率化
①フォームを準備
②Reader でフォームを保存
③フォームの配布と状況確認
④データ収集を自動化
さまざまな情報保護機能
①電子署名の追加
承認済みの電子署名を追加することができます。
②パスワードによる権限の付与
パスワードを使用して PDF 文書へのアクセスをコントロールしたり、印刷やコピー、編集の制限を設定することができます。
③不要な情報はワンクリックで削除
メタデータや注釈、添付ファイル、フォームフィールド、しおりなど、隠れた情報をワンクリックで簡単に確認して削除できます。
④Readerユーザーへの署名の権限を付与
Adobe Reader ユーザーが PDF 文書およびフォームに電子署名やタイムスタンプを追加できるよう、権限を付与することができます。
⑤恒久的な情報を削除
墨けしツールを使用し、データを完全に削除することができます(Pro のみ)。
AcrobatはPDF標準規格に対応している
様々なPDF標準規格に対応していることもAcrobatならではです。
長期保管用の PDF/A、エンジニアリング向けの PDF/E、印刷用途に最適な PDF/X などの ISO 標準規格に準拠する PDF 文書を作成・検証し、これらに準拠しない場合は、修正する事もできます。
また長期署名にも準拠しており、ETSI PAdES(PDF 長期署名)パート 2、3、および 4 を含む PDF 電子署名標準規格に準拠します(Pro のみ)。
快適なPDFファイルの閲覧・検索・共有
閲覧モードではPDF ファイルが最も読みやすく表示されるように、自動的に画面を最大化します。
ツールバーやパネルは表示されず、透明のフローティングツールバーが表示され、PDF ファイル内の移動がより簡単になります。さらにオンラインでもファイルの共有が可能です。
またAcrobat DC モバイルアプリケーションからも、最近使用したファイルや Document Cloud に保存された PDF ファイルを参照することができます。
Adobe Acrobatの料金体系
Adobe Acrobatには無料と有料のプランがあり、価格帯は以下のとおりです。
Adobe Acrobat Reader DC | 無料 |
Acrobat Pro | 月額1,580円 |
Acrobat Standard DC | 月額1,380円 |
スタンダードとプロの違い
Acrobat Standardでは制限されているものの、Proでなら可能になる作業内容は以下のとおりです。
・スキャンした文書を編集、検索できる
・モバイル機能が高度になる
・iPadでのテキスト編集が可能
Adobe公式サイト/Acrobat
https://acrobat.adobe.com/jp/ja/
ライター名 :杉田
プロフィール:小規模IT系企業の総務・経理を担当。最新のIT情勢から、これからの企業のあり方、インターネットと社会との関わりかたを俯瞰して見据える。