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実は身近なところでも役に立っている「社会保険」とは?

初任給の控除額にびっくり!?社会保険とは何なのか

社会保険

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社会人で会社から給料をもらっている人なら、誰でも聞いたことがある言葉が「社会保険」です。

給与明細をはじめて確認した際に「社会保険料」なるものがバッサリと控除されており、控除額をはじめて知った人もいるでしょう。

「手取りはたったこれだけなのか!」と、愕然とした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

一体社会保険とはどのようなもので、私たちの生活の、どのような部分に役立っているのでしょうか。

社会保険とは

社会保険

社会保険とは、一言で言えば「会社から給料をもらっている人が加入する保険」です。

日本では「国民皆保険制度」と言う考え方があります。日本で生きている限りは、何らかの保険に加入することが義務付けられています。

ざっくりと区分けすると、会社に属して働く人は「社会保険」会社に属さずに個人事業主として働く人や、無職の人は「国民保険」に加入しています。

社会保険は原則として、以下の条件を満たす事業所の従業員が加入の対象となります。

・事業主を含む従業員1人以上の会社、国や地方公共団体などの法人

・常時使用の従業員が5人以上いる、一部の業種を除く個人事業所

つまり、個人で事業を行っていても、法人格を持っていれば加入の対象です。

逆に法人格を持っていなくても、従業員が5人以上いれば、サービス業や飲食業など一部の業種を除き、社会保険加入の対象となります。

加入対象の事業所に属している従業員のうち、正社員はもちろん加入対象ですが、パートタイマーやアルバイトであっても、労働時間や賃金などで一定の条件を満たせば加入の対象となります。

社会保険と国民保険の違い

社会保険

社会保険が、会社に属する人のための保険であることは理解できました。では、どうしてわざわざ国民保険と社会保険という区分けがされているのでしょうか。

一番の大きな違いは「扶養」という概念です。

国民保険の場合、日本の国民であれば無条件に加入の対象となるため、働いていても無職であっても、加入者個人に保険料の支払い義務が生じます。

国民保険の保険料は所得により異なりますが、全員に支払いの義務がある「平等割・均等割」という制度があります。

家族が多ければ、基本的には「家族の人数✕保険料分」を国民保険料として支払う必要があるのです。

対して社会保険の場合には、扶養という概念があります。保険料を支払う人の扶養に入ることで、家族が保険料を支払う必要がなくなります。

扶養には人数の制限がないため、家族の人数が何人であっても保険料は変動しません。

社会保険

社会保険の保険料は、標準月額報酬✕保険料率で決定されるため、家族が多ければ多いほど、社会保険加入者が有利になるという仕組です。

標準月額報酬は、月給の平均値とイメージすると分かりやすいでしょう。

なおかつ、社会保険の保険料の支払いは、会社と従業員(保険加入者)が折半するという仕組のため、実際に個人が支払うのは、保険料の半額だけです。

働いて家族を養う人が有利になるように設計された保険が、社会保険であると言えるでしょう。

社会保険の種類

では社会保険とは、具体的に何を保障してくれる保険なのでしょうか。

社会保険には、年金保険・医療保険・介護保険・労災保険・雇用保険の5つの種類の保険があります。

これらの保険について、具体的に内容を見て行きましょう。

年金保険

社会保険

年金保険は、いわゆる「年金」をまかなうための保険です。

年金は、老後や大きな怪我や病気で働けなくなってしまった際、一定額の給付金を支給してくれる制度です。社会保険に加入する条件を満たす人の大半は、厚生年金に加入しています。

アルバイトやパートで働いている場合も正社員の3/4以上の就業時間、その事業所で働いていれば、厚生年金の加入の対象となります。

2018年現在では、少子高齢化の影響により保険料は年々値上がり傾向にあり、支給される条件も厳しくなっています。

医療保険

社会保険

医療保険は、病気や怪我で病院に行った際の医療費を保証してくれる保険です。

社会保険・国民保険とも、乳幼児や高齢者を除き、医療費の7割を保険で負担してくれ、病院に行く人の自己負担は3割で済みます。

社会保険

乳幼児や高齢者の場合、自己負担は2割のみです。

さらに自治体によっては、独自の支援制度で乳幼児や児童の医療費を全額負担してくれるケースもあるため、中学生くらいまでは無料で医療が受けられる地域もあります。

介護保険

社会保険

介護保険は、老化や障害により生活に支障をきたした場合、訪問介護や介護用品のレンタルなどの様々なサービスを受けることができる保険です。

加入することで、これらのサービスを自己負担1割で受けることができるようになります。

社会保険

介護保険は40歳以上で加入の義務が生じる保険のため、20代30代の方には馴染みの薄い保険かもしれません。

雇用保険

社会保険

雇用保険は、失業した際の生活を保障するための保険です。

加入者が失業すると「一般求職者給付(いわゆる失業手当)」が給付され、一定期間、生活の糧を得ることができます。

手当が支給されるのは失業の場合に限らず、育児休暇を取得した際は「育児休業給付」介護で職場を離れざるを得ない時には「介護休業給付」と、それぞれに給付金を受け取ることができます。

労災保険

社会保険

労災保険とは、勤務中や通勤中に怪我や障害を追ってしまったり、死亡してしまった際、お金が支払われる保険です。

お金は、一時金や年金の形で受け取ることができます。

また、万が一保険加入者が死亡してしまった際には、遺族への生活援助も保障に含まれます。

社会保険加入者は、加入が義務付けられている他、建設・産業廃棄物処理などの危険を伴う業務に従事する個人事業主も加入することが可能です。

まとめ

社会保険

社会保険は、普段の生活では、給料からの天引きで保険料が支払われているのを目にする程度で、「こんなに引かれて嫌だなあ」と思う程度のものです。

しかし中身を紐解いて見ると、生活の様々なリスクに向き合ってくれる優れた保障制度であることがわかります。

特に医療保険などは、風邪を引いて病院に行った時などに当たり前のように利用していますが、これを支えている制度が社会保険なのです。

制度を詳しく理解すると、給与明細の社会保険料の項目を見る目が少し、変わるかもしれませんよ。

日本年金機構トップページ
http://www.nenkin.go.jp/


ライター名 :杉田
プロフィール:小規模IT系企業の総務・経理を担当。最新のIT情勢から、これからの企業のあり方、インターネットと社会との関わりかたを俯瞰して見据える。

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