初心者でも簡単にネットショップが開業できるASPカート
ASPカートとは、ネットショップに欠かせない「ショッピングカート」の機能を提供するシステムです。
ホームページ作成機能も付随していることが多く、ひとつのシステムを契約するだけで、ネットショップそのものの構築が可能です。
そもそもASPとは「アプリ・サービス・プロバイダ」の略語で、企業が提供しているサービスをレンタルする形式のシステムです。
利用には月々の利用料が発生しますが、常に最新のシステムを使え、保守費用もかからないという手軽さが魅力です。
ホームページもカートシステムも、最初から作るとなるとエンジニアの知識が必要ですし、何よりコストがかかります。
初期費用を抑えたい、初心者でもネットショップを開業したい、という場合はASPカートを活用することをオススメします。
そもそもECサイトにはどんな種類があるの?
ショッピング(EC)モール型
ショッピングECモール型とは、楽天やYahoo!ショッピングのように、インターネット上のデパート内にショップを出店する形です。
ショッピングカートASP型
ショッピングカートASP型とは、独自のドメインを取得して独自のショップを開業する方法です。
カートを導入するメリット
・ショップ開設が楽
・専門知識がいらない
・保守運用が不要
カートを導入するデメリット
・商品数によっては費用が上がる場合がある
・デザインテンプレートが有料の場合がある
・本格的にカスタムするには専門知識が必要
ここからは、このショッピングカートASP型のネットショップサービスを比較していきます。
ショッピングカートASP型のネットショップ比較
フューチャーショップツー
初期費用:15,000円〜
月額:8,000円〜
特徴:Wordpressとの連携ができます。ブログなど読み物中心のサイトにショップを構えることができます。
強み:購入個数による割引をする販売形式のために「バンドル販売機能」を搭載し、好きなカラーを3足1000円や、3着目は無料などの設定ができます。そのため、アパレルショップに強いと言われています。
トライアル期間:2週間
URL:フューチャーショップツー公式サイト
https://www.future-shop.jp/
カラーミーショップ
初期費用:3,240円
月額:900円〜
特徴:物販はもちろんのこと、音楽や動画も販売可能
強み:種類が豊富なショップテンプレートや、オーダーメイド商品に必須な名入れ機能が搭載されています。
トライアル期間:30日間
URL:カラーミーショップ公式サイト
https://shop-pro.jp/
メイクショップ
初期費用:10,000円(税抜)〜
月額:2100円〜
特徴:かかる費用は各プランの月額費用と初期費用だけです。売上額にマージンがかかる他社サービスとは異なり、どれだけ売っても売上手数料が一切かかりません。
強み:全体的にバランスよく使用できるASPです。
トライアル期間:15日間
URL:メイクショップ公式サイト
https://www.makeshop.jp/
イーショップカート2
初期費用:10,000円(税込)
月額:2,400円(税込)〜
特徴:月額を抑えたい人におすすめのASPです。
強み:費用は安価ですが、基本的な機能はきちんと搭載されています。
トライアル期間:14日間
URL:イーショップカート2公式サイト
https://cart.e-shops.jp/
カートスター
初期費用:20,000円〜
月額:10,000円〜
特徴:性別で表示を切り替えられたり、購入回数で表示を切り替えられたりする機能を搭載しています。
強み:レスポンシブ対応です
トライアル期間:30日間
URL:カートスター公式サイト
https://commerce-star.com/cartstar/
おちゃのこネット
初期費用:初期費用が、プランをあげても0円です!
月額:500円〜
特徴:商品ページに簡単にYOUTUBEを貼れたり、この安さで名入れなどのオーダーメイド機能もついている優れものです
強み:とにかく出費を抑えてショップを開設でき、十分機能があります。
トライアル期間:28日間
URL:おちゃのこネット公式サイト
https://www.ocnk.net/
イージーマイショップ
初期費用:0円〜
月額:0円〜
特徴:オーダーメイドに強いカートです。
強み:名入れはもちろん、リアルタイムでの見積もりも出すことができます。
トライアル期間:30日間
URL:イージーマイショップ公式サイト
https://www.easy-myshop.jp/
BASE
初期費用:0円
月額:0円
特徴:完全無料のショッピングカートです。
強み:有料のものより搭載機能は劣りますが、簡単に作れます。
トライアル期間:ー
URL:BASE公式サイト
https://thebase.in/
ASPカートを選ぶポイント
多数のASPカートシステムがありますが、やみくもに選ぶと後で後悔するかもしれません。
ショッピングカートは、ネットショップの使い勝手を決める大切な要素。選ぶ際には次に挙げる要素などを参考にすると良いかもしれません。
コストは適正か
ASPカートは初期費用が安いメリットがあるものの、使い続ける限りランニングコストが発生します。
売上が少ない時でも支払いが可能か、経営を圧迫しないかなど長期的視点で比較することが必要です。
ネットショップ運営に必要なコストはASPカートだけではないので、全体的な予算を決めて、そこから適切な費用の検討をつけると良いかもしれませんね。
「stores.jp」や「BASE」など、無料サービスを提供している業者もあります。
商品登録点数や使える機能の制限がありますが、小規模ネットショップでなるべく小さくスタートしたい場合は、無料のASPカートも検討してみてください。
スマホ対応はしているか
ネットショッピングにおいて、スマホからのアクセスはかなり重要です。
最近のネット通販ではパソコンからではなく、スマホやタブレット端末を利用する人が多いからです。
ですので、スマホ対応しているか(レスポンシブ対応か)は忘れずにチェックしておきましょう。
単に対応の有無だけでなく、スマホで使いやすいかまで試せると良いですね。いくら良い商品を販売しても、買い物カゴが使いにくいためにユーザーが離脱してしまうのは非常にもったいないです。
カスタマイズ性があるか
ネットショップを運営していく上で、自社オリジナルの機能を付けたり、オリジナルのデザインが設定できるかも重要なポイントです。
ASPカートは、自社サーバーで運用する「パッケージ型」と較べてカスタマイズ性が限られますが、その中でも自由度が比較的高いものを選びましょう。
ショップ独自のデザインにすることで、ブランディングにもなりますし、他社と差別化できます。
決済機能は充実しているか
カートでの決済も、幅広い選択肢がある方がユーザーに親切です。
銀行払い、クレジット払い、後払い、コンビニ払い、楽天あんしん決済サービス、Yahoo!ウォレットなど、多様な決済方法がありますから、その対応数にも注目してください。
独自ドメインに対応しているか
自店舗オリジナルのドメインに対応しているかにも注目です。サービスによっては、そのサービスのドメイン下にネットショップのページを開設する事になります。
独自ドメインの方がより顧客に安心・信頼感を与えられますから、開業時には意識したいですね。
使いやすいインターフェイスか
ASPカートの場合、編集や登録作業をするのはネットショップ自身です。担当者が使いやすい管理画面かどうかは、導入後の業務効率に影響します。
デモ画面で確認したり、お試し期間を利用して実際に触ってみたり、あらかじめ十分に確認しましょう。
まとめ
ネットショップを新規開業する際に必要なASPカートについて説明してきました。どのサービスを選ぶかによって、ランニングコストに大きな違いが出てきます。
ASPカートのサービスはカート機能以外に、在庫管理・受注管理など、ネットショッピングを運営するために必要な機能が総合的に付加されています。
ネット運営の担当者が使いやすく、また、お客様も使いやすいサービスを選んでください。
安ければいいという訳でも、高機能であればいいという訳でもありません。自社の目的・予算に応じて、適切なASPサービスを選びましょう。
ライター名 :杉田
プロフィール:小規模IT系企業の総務・経理を担当。最新のIT情勢から、これからの企業のあり方、インターネットと社会との関わりかたを俯瞰して見据える。