インターネットが遅い!どうしたら良い?
インターネットを利用している時に「前はページをパッと表示できたし、ダウンロードも早かったのに、だんだん遅くなってきた」と感じたことはありませんか?
「パソコンを使っていて何もしていないのに壊れた」という定番ジョークがありますが、インターネットの遅延は利用者の過失の有無に関わらず、実際にあり得る話です。
今回はインターネットが遅くなる原因と対策をセットにしてご紹介します。
インターネット回線の混雑で速度が低下
まずは現状のインターネット回線速度がどれくらいの速さなのか認識しておきましょう。
お使いのインターネット回線の速度を測定
https://fast.com/ja/
インターネット回線の混雑で速度が低下
インターネット接続やダウンロードが遅いと感じる原因で最も多いのは、インターネット(光)回線やプロバイダが混雑していることです。
『パソコンは最新でそれなりに高性能、遅くなる時間帯は昼前後と夕食以降』という遅延であれば、原因はほぼ間違いなく回線混雑によるものです。
車に例えるなら『大きなバイパス道路でも、たくさんの車が利用する通勤時間帯には渋滞する』ように、インターネット回線も利用する人数が多くなるに従って渋滞が発生します。
ブラウザの表示が遅くなる位ならさほど支障ありませんが、DL版ソフトのような大きなファイルのダウンロードにも時間がかかってしまうと、使い勝手が大きく低下しますね。
大手のプロバイダほど利用者も多く、回線が遅くなる傾向にあります。
原因はプロバイダに限らず、光回線そのものが混雑しているケースもあります。
光回線はマンションやアパートなどの集合住宅プラン、戸建てプラン共に近隣の契約者と回線を分け合って使用しています。
周囲に光回線の世帯が多ければ、必然的に一世帯あたりの速度も落ちてしまいます。
光回線の集合住宅プランは戸建てプランよりも分け合う光回線の世帯数が多いため、一軒家よりもマンションの方がスピードが落ちやすくなっています。
こういったインターネット回線の問題で遅くなっている場合、解消方法は比較的回線状況が空いている光回線業者とプロバイダに変更する以外にありません。
NTT以外に光回線を提供している会社はいくつかありますが、代表的な業者は『AUひかり』や『NURO光』でしょう。
AUひかりはその名の通りauが提供している光回線です。かつては『TEPCOひかり』という東京電力が提供していた電力会社系光回線の一つでした。
『AUひかり』と『NURO光』はいずれもNTTとは別口の回線を提供しており、NTTの光回線に比べると利用者が少ないため、速度低下は起きにくくなっています。
料金自体はNTTの光回線とほとんど変わりません。プランによっては安価になる場合もあるので、居住地が対応エリアならば回線の切り替えを考えてみるのも良いでしょう。
パソコンを含む周辺機器の性能不足
インターネットの混雑が原因でない場合は、無線LAN親機・子機を含むPC側の問題の可能性があります。
光回線の性能を活かして高速なインターネットの利用をするには、パソコンやルーターの性能がそれなりのスペックでないと意味がない場合があります。
例えばMOUSEコンピューターのスティック型PC『MS-CH01FV2』などはコストパフォーマンスの良い機種ですが、性能が低いため速度が遅くなってしまうことは充分あり得ます。
スティック型PCは筐体が小さいため放熱効率が悪く、強い負荷が掛かったときや長時間利用しているときなどは意図的に性能を下げて発熱を少なくしようとします。
その結果、処理が追いつかなくなったりWi-Fiの電波強度が低下したりして、一時的な速度低下が起こることがあります。
また、5年以上昔のノートパソコンなども速度低下の原因のひとつです。
古いノートPCではWi-Fi規格の5GHzに対応しておらず、IEEE 802.11などの5GHz電波帯が利用できません。近隣の2.5GHz帯が混雑した場合には速度低下が起こる可能性があります。
この場合の対処方法はノートパソコンを買い換えるか、5GHzの電波帯に対応した無線LANルーターを用意して、5GHz通信が可能なUSB接続型の子機から接続すると良いでしょう。
パソコン本体以外でもダウンロード速度が遅くなる原因があります。
例えば、複数の無線LAN(Wi-Fi)ルーターを同時接続して長期間使用していると、処理や接続速度が低下することがあります。
自宅にある全てのPCやスマホで同時に速度低下が発生したら、無線LANルーターを再起動してみましょう。Wi-Fiルーターが原因であれば、再起動により回復する場合があります。
ブラウザが原因のメモリ不足、あるいはメモリ解放の失敗
Google Chromeなどメモリ消費量が多いブラウザでは、開いたページやタブの数により遅くなるケースがあります。
その際はブラウザを変えるかメモリ増設かの二択になりますが、メモリ増設ができないパソコンの場合はブラウザを変更するしかありません。
Chrome以外では、Firefoxなどは起動したままスリープを繰り返していると、メモリの解放ができずに速度低下につながります。
この場合はパソコンを一回シャットダウンしてから再起動しましょう。
利用するウェブサイトなどサーバー側の問題
さきほどは光回線を道路に例え、道を変更することで混雑を回避できると紹介しましたが、今度は目的地の問題です。
例えばランチタイムに混雑した食堂に行った場合、できることは『待つ』か『店を変える』ことだけです。
回線が空いていて目指すサイトに到着できても、目的のWebサーバーが混雑していれば同じように速度低下が発生します。これは利用者側の対策では解消することができません。
どうしてもそのサイトを利用したいのであれば待つしかなく、代替サイトがあればそちらを利用するか、時間をずらして空いている時間に再訪するしかないでしょう。
まとめ&困ったときの相談場所
一口に『インターネットやダウンロードが遅い』といっても、原因は様々です。
原因をつきとめて正しい対処をしなければ、結果的に無駄な時間やお金を掛けることになってしまいます。
困ったときはコストや時間をかける前に、パソコンに詳しい人に尋ねたり『Yahoo知恵袋』や『教えてgoo』のようなサイトでアドバイスをもらうと良いでしょう。